心の関所
夜明けというのは天が私たちに与えてくれた関所のようなもの、と何かの本で読んだフレーズを、芸能人の訃報のニュースを目にしてふと思い浮かぶ。関所越えられなかったのかなぁ。と。もう一度読みたいのに、タイトルは思い出せない…
たしかになぜか夜になると不安や心配事がむくむくと顔を出してくるけど、翌朝には、まあ、何とかなるか。と思えたり、忘れている時さえある。悩みそのものが薄らいでいる訳ではないのに、それを受け止める心が前向きになっている。そう考えるとお日様が私たちにもたらす効用は大きく、反対に闇というのは恐ろしいものだ。
夜明けの関所、この関所はすべての人が通ることが許されていて、明けない夜はなく、何度も何度も夜明けの関所を通りながら人間の心は癒されていく、そう信じること、と書いてあったと思う。
たとえ自らの心の関所と呼べるものを作るのが難しくても、それは夜明けです。としちゃえば大丈夫、簡単だし気持ちが楽になる気がした。
夜眠る前には心を静かに。ゆったり呼吸をしながら夜明けの関所に向かって準備せよ。