今日の人生

むなしい日も 幸せな日も たくさんの今日について

喜びのハムエッグ

 

世界名作劇場の12作目「愛少女ポリアンナ物語」一気に観てしまった。やはりこのシリーズ、好きである。

父の遺言でもある「良かった探し」彼女は困難なことであってもいつも強い意思と努力で、何でも喜ぶゲームを続けていく。それがポリアンナ自身を支えていく。イキイキと生きるポリアンナに、まわりは影響されるのか、ひねくれた大人の性格や、傷心の大人達、まわりをも変えていく。

 

私が好きな第一話。

ポリアンナは火曜日恒例のハムエッグが無いことに腹を立てて「いらない」と言って席を立とうとした。

父「ポリアンナ、神の御心に従えないというのなら食べなくてもいい。だがお前は本当にそれでいいと思っているのかい?今ここにパンとミルクがある、このことに感謝しなければならない。お前は毎日大好きなパンとミルクをたっぷり食べることが出来る。そのことを喜ばなければいけないだろう?今日食べられなくてもお前には明日か明後日、とにかくハムエッグを食べる楽しみがあるんだよ。そう思わないか?ポリアンナ

 

ポリアンナ「楽しみ?……ごめんなさいお父さん、この頃火曜日にはいつもハムエッグが食べられたでしょ?だから、私今日も、って思っていたんだけど… 今日だったら当たり前みたいであんまり嬉しくなかったかもしれないわ!きっと今度食べる時には今日の何倍も嬉しいわ!良かった!」

 

父の言葉で、今日食べたら当たり前だと思って面白くなかったはずだと考え、今度食べるときはいつもより美味しく感じるに違いないと結論づけたポリアンナ

不自由なく食べられることを喜ばなければならない、と諭す上で更に、今日はダメなら明日、またその明日。楽しみを先へ延ばす。という思考。この第一話は、ハムエッグを通して、「思い通りにならないことも、それを逆手にとって楽しみに変換させることができる」ということを教えてくれた。

 

「人は頭脳と心の中にあるものを放射する。親切と協力の念をもって生活していればその隣人たちもいつの間にかこちらに同調してくるであろう。こちらが罵り怒り批判するならば、周囲もまた怒りには怒りを返しその上に利息を添えて来ることは請け合いである。悪を予期して悪を求めれば悪を得、善を見出すと信じていれば善を得る」 

 

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